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5年前にFacebookがInstagramを10億ドルで買収したことがもたらした「価値」とは?

instagram – BRIDGE(ブリッジ)

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Instagramのコーファウンダー、Kevin Systrom氏、via Flickr by “OFFICIAL LEWEB PHOTOS“. Licensed under CC BY-SA 2.0.

 

FacebookInstagramを10億ドルで買収したのは、2012年4月9日、今から5年前のことだ。

 

IPO前のFacebookが(同社は2012年5月にIPO)、当時はまだ13名の社員が働く小さなチームであったInstagramを10億ドルで買収したことは、業界に大きな衝撃を与えた。高すぎる買収ではないかと懐疑的な声もあったが、その後Instagramはユーザー数を6億まで成長させ、広告収益もまた成長させている。

 

FacebookによるInstagramの買収がもたらした価値について、Re/codeが紹介していた『Becoming Facebook』という著書を上梓したマーク・ホフリンガー氏のコメントが興味深かった。

 

ホフリンガー氏は、FacebookInstagramの買収はシリコンバレーの起業家に対して「大きな成長を成し遂げたいのであれば、Facebookシリコンバレーで最高の場所だ」というメッセージを与えたのだとコメントする。

 

Instagram買収のストーリーによって「ザッカーバーグは成長と影響力を成し遂げるというビジョンを、過剰な干渉なしに実現できることを証明した」とホフリンガー氏は続ける。それによって、大きなビジョンを実現したい起業家などの人材を惹きつけ、その後のWhatsAppやOculusの買収にもつながったのだと力説する。

 

Instagram買収の「真の価値」は、「世界で最高の人材が、ザッカーバーグ氏のチームに加わりたいと強く願うようになったこと」であるというホフリンガー氏の分析が正しければ、10億ドルの買収は決して高い買い物ではなかったのかもしれない。