コロナショックで日本食に群がるイギリス人…世界で見えはじめた“日本爆上げ時代”到来の予兆?
新型コロナウイルスが依然として猛威をふるうなか、「アフターコロナ」を見据えた欧州では、なぜか日本の評価が爆上がりしているという。
コロナ第2波が懸念されている状況ではありつつも、すでに「アフターコロナ」を見据えた欧州では、日本の評価が激的に上がっているという。元国連職員でイギリス在住の谷本氏だからこそわかった、“日本には伝わってこない”欧州から見た「日本の本当の評価」とは?
アフターコロナの世界はどうなる?
イギリス・欧州では、すでにコロナ後の世界情勢や生き方がけっこう話題になってきています。 当然、コロナ以前の状況といろいろ変わるでしょう。 まず仕事について――。
これからは「どの仕事が身の安全を確保できるか」という視点で仕事を選ぶようになることが増えるでしょうね。もうお金とか肩書きが関係なくなってきています。これはものすごい大変革ですよ。
とりあえずやらなくちゃいけないことは、どこにいても稼げて、家から出なくてもいい仕事をすることですね。経済学者のマルクス先生はロクデナシですけど、彼の理論の一部は正しいんですよ。現に資産家はコロナショックで資産がだいぶ増えてますから。やはり不労所得があるのは強いです。
資産家になれない場合はリスクが低いのは「木こり」ですよ。みなさん覚えておいてくださいね。 あとは、今後は健康をより重視する人がガンガン増えるはずです。
これはですね、はっきり言いますと「世界の日本人化」という風にいっていいと思います。 日本人は世界とくらべて健康マニアみたいな人がすごく多いんですけど、こうした日本人の「健康」っぷりを崇める風潮が欧州だけでなく世界中に広まるはずです。
すでにイギリスでは、激安スーパーでも高級スーパーでも日本食用の食材がバカ売れしています。 日本人=コロナで死んでない=健康だからにちがいない=多分日本食を食べているから健康なんだ=カツカレーとラーメンを食べれば死なない!
――というような突き抜けた思考回路になっている人もいるのです。
まもなく「日本爆上げ時代」がやってくる!
谷本真由美氏の新著『世界のニュースを日本人は何も知らない』(ワニブックスPLUS新書)
欧州人も含め、いまはとりあえずみんな中国に激怒している状況ですよね。
今まではアメリカとか欧州でも中国に激怒する人というのは暇なネトウヨみたいな人が多かったんです。けれどコロナ禍の状況下で、一般の人も会社をクビになったり、親が死んじゃったりして、ひどい被害を受けてるので、いろいろ各人状況はあるかと思いますが、「これはもう中国が全部悪い!」――みたいな空気になりつつあります。
その一方で、中国の隣国である日本は、ウイルス感染者を世界とくらべても多くは出していないわ、死者の数は少ないわ、他の国に無料で薬を提供するわで、本当にいい人な面が相対評価で強調されているんですね。 アベノマスク配布とか国民全員10万円もらえるというニュースも欧州のネットでかなり広まっています。
「すげーな、ジャパンに行くとみんな10万円もらえる、ちょっといい国じゃないか、ミスターアーべはマスクもくれてさらに10万円もくれるらしいぞ!」といった声がそこかしこで聞こえます。家人の親戚とか義母のお友達まで「10万円!10万円!」と毎日連呼している。だから日本に移民したいという人が出てきておりますよ。結構マジです。
日本以外の他の国は「収入減ったの証明しろ」とか、「年収〇〇以上だと何もやらねえ」みたいな制限がかなりあって、実際のところ保証がそんなに出てないんですよ。
マスク配布なんかもないんで。フランスは配ってましたけど、イギリスは配送途中に盗まれますからね。日本は盗まれないという時点でもうミラクル扱いですから。
以上のことから、私は個人的にはコロナ後は「日本爆上げの時代」がやってくると思っております。
だって自分が経営者とか投資家だとしたら、やっぱり国民の民度が高くて生真面目でリスクが低いところと商売したいと思うのは当然ですよね。