ニワトリですが何か

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super gt2020 GT500クラスの紹介と詳細!

TEAM NISSAN

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TEAM HONDA

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TEAM TOYOTA

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以上となります。

 

 

新たに導入されることになったFCYとは?

SUPER GTには、今年から新たにフルコースイエロー (FCY)が実施されることとなりました。これはF1やWECなど国際レースではバーチャルセーフティカーとも呼ばれ、TV中継でご覧になった方もいると思います。簡単に言えば、赤旗やSCを出すまでではない小規模なアクシデント、デブリの回収などに対する安全確保の手段です。FCY導入中は80km/hでの走行が義務づけられます。

 

FCY宣言はレースコントロール無線、タイミングモニターと車両のディスプレイ表示によってカウントダウンが始まり、全ポストでFCYボードが提示されてからは追い越し禁止。さらに後続との安全を確保して減速準備をします。宣言から10秒後に黄旗が振られると、速度規制開始。この間、ピットに入ることはSC同様、禁じられています。

 

そして、ここがSCとの最大の違いなのですが、安全上の問題がクリアされると、トップの位置にかかわらずFCY宣言は解除。解除宣言はレースコントロール無線とタイミングモニターで伝えられ、緑旗の振動表示から追い越しと加速が可能になります。

 

FCYのメリットは短時間での競技再開が可能なこと、そして前後の車両との間隔が宣言前と一定にできるということです。また、SCとトップ車両の位置関係で周回遅れになる、ということもなくて済むため、レース展開に影響を及ぼしにくいともいえるでしょう。

 

別項で触れたとおり、赤旗が出された時はレースの中断が告げられ、またSCランの最中や、スピンなどで軽度のアクシデントが発生している場合は、黄旗によって前方に対する注意を促し、提示されている区間での追い越しは禁止されます。

危険な区間を通過し、ここから先は通常のペースで走っていいことを告げるのは緑旗。概ね、信号と同じ意味であるのが分かるでしょう。でもフラッグには、他の色もあります。青旗は後方から速いクルマが近づいていることを告げ、安全に先行させなさいと。白旗は前方に低速で走行している車両があるから、注意しましょうと。チェッカー旗はレースの終了を告げることは、もう言うまでもないでしょう。

 

では、黒旗は?ペナルティを課す合図で、単独ではなくゼッケンとP、もしくはDのボードとともに提示されます。Pはピットストップとして一定時間の停止を、Dはドライビングスルーを示しますが、その内容は別項にて。黒側にオレンジの丸があるのは、車両トラブルを知らせ、速やかにピットで修復しなさいと。これもゼッケンボードとともに。黄旗にオレンジの縦縞があるのは、コース上にオイルや砂が出て、あるいは急な雨で非常に滑りやすくなっていることを告げています。黒と白の斜め旗は、危険行為に対する警告旗です。「次、やったら」と。

 

最近では富士、鈴鹿で視認性をより高めるため、フラッグと同じ意味を示すライトパネルも使用されるようになりました。ただし、これらは単独で使用されるのではなく、フラッグと併用されます。

 

コースオフィシャルの手だけでは対処できない、停止車両のコース外撤去、あるいは初期消火、あるいはドライバー救助が必要な際にコースインするのが、FROです。ファースト・レスキュー・オペレーションの略称で、作業に向かう車両のことを指すと思われがちですが、実際にはドライバーとドクター、ファイヤー&レスキューのスペシャリストによって構成された、チームなのです。

 

ちなみにFRO車両は、セーフティカーとは異なり、追い越しは可能。アクシデントが発生しているわけですから黄旗も提示されていても、競技車両は限りなくレーシングスピード。その中を抜かれ続けられながらも、少しでも早く問題の場所にたどり着きたいわけですから、ドライバーに相当なスキルが求められるのは言うまでもありません。

 

シビックやミラージュのワンメイクレーススーパー耐久で鳴らした往年の名ドライバー、渡辺明さんを始め、ワンメイクレースなどで豊富な経験を持つドライバーたちが担当しています。

 

 

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これがsuper gtのピットインだ!

通常の300kmレースであれば、1回は義務づけられているレース中のピットイン。その間にドライバー交代や給油、タイヤ交換、そしてドライバー用のドリンクボトル、クールスーツに詰められる氷の交換などが行われます。そのタイミングもそうですが、どれだけ素早く作業するかは、結果を大きく左右します。ドライバーがいくらコースを速く走ってマージンを作っても、ピットでのミスでタイムロスをしてしまえば、元も子もありません。

 

ちなみに、給油中にはドライバー交代を除く、一切の作業が禁止です。さらにタイヤ交換に当たれるメカニックはふたりまで。給油とタイヤ交換が別々に行われているのは、そういうところに理由があります。素早くコースに送り出すため、しっかり燃費を計算してチェッカーまでギリギリ走れる量だけ給油する。タイヤ交換も、ホイールが金属の塊で、あれだけ太くて大きいから、けっこう重いんですね。

 

一連の作業を素早く行うため、トレーニングを欠かさないメカニックも少なくありません。ピットレーンも速く走りたいところですが、こればかりは速度制限があるので......。これはピットレーンリミッターの作動で、一定速度を保ってくれます。

 

今年からタイヤ交換時にホイールナットが脱落した場合は、必ずチームが回収しなくてはならず、回収が確認されないとピットを離れられない規定が追加されました。

 

 

レース戦略は、チームごとさまざま

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ピットイン義務づけのないスプリントレースであれば、求められるのは最初から最後まで、ひたすら速く走り続けることですが、SUPER GTのように長い距離を走り、ピットイン義務づけがあると、ことはそう単純ではありません。

 

そこで戦略を立てなくてはなりませんが、セオリーは存在せず。チームごとさまざま、としか言いようがありません。

 

まず、ひとりのドライバーが全体の2/3の周回を超える乗車は禁止されています。ということは、もうひとりは1/3以上走らなくてはならないと。例えば、スタート時に柔らかいタイヤを履いたとします。

 

ガソリンも最小限積にすれば、序盤のうちにハイピッチで逃げることも可能で、1/3の周回を超えたら、間も無くピットに入るのが効果的です。もちろん、その逆もあり。ただ、早めに入っても、その後でセーフティカーでも出ようなら、一気に差は縮まってしまうので、まさに戦略の幅を広げるため、特に燃料的にはそう極端にはしない傾向もありますが。

 

また、ふたりのドライバーにスピード差がある場合、速い方のドライバーがスタートを担当して逃げ、マージンをもうひとりのドライバーに与えて、それを少しずつ失ってもいいから、ポジションは最後まで守ってもらうという戦略もあります。ともあれ、さまざまなんです。